基礎断熱とは
基礎断熱は、住宅の基礎部分(コンクリート基礎)の外周や内側に断熱材を配置し、
基礎全体を断熱する工法です。この工法では、基礎のコンクリートと床下空間が建物内部の温度環境と一体化しやすくなります。
メリット
床下の温度が安定する
基礎全体が断熱されているため、床下空間の温度変化が少なくなり、室内温度が均一化します。
冬場は冷気が侵入しにくく、夏場は外気の熱を遮断できます。
結露のリスクを軽減
床下空間の温度が室内と近くなるため、基礎部分や床下での結露が発生しにくくなりますが、
新築の基礎のコンクリートが完全に乾いての話です。
冷暖房効率の向上
床下が室内環境と連動するため、冷暖房のエネルギー効率が向上します。
冬場には足元からの冷えが軽減され、快適な住環境を実現できます。
シロアリ対策が可能
基礎断熱材に防蟻処理を施すことで、シロアリの侵入リスクを抑えられます。
設計の自由度
床下空間が活用しやすくなるため、地熱利用や蓄熱工法を取り入れた設計が可能になります。
デメリット
施工の難易度が高い
コンクリート基礎全体をしっかり断熱するため、施工精度が重要です。
不適切な施工があると、結露や断熱性能の低下を引き起こす可能性があります。
新築の基礎が完全に乾くまでは1,2年かかり大量の湿気を出します。
基礎断熱で密封された空間に湿気が出てくるので、各工務店でいろいろな対策が出されています。
この処理を間違えるとカビの発生や白蟻などの被害が出ます。場所が床下で目視できない場所なので、確実な対策が必要です。
コストが高い
基礎全体に断熱材を使用するため、材料費が増加します。また、防蟻処理や施工の手間もコストに影響します。
メンテナンスが難しい
基礎の内部に断熱材を設置している場合、万が一断熱材が劣化したり損傷したりすると、修繕が難しいケースがあります。
湿気や防蟻対策の不備が影響
防湿シートや防蟻処理が不十分だと、湿気やシロアリの被害を受けやすくなります。