家づくりは人生の大きな決断です。
特に、日本の四季を通して快適な住環境を実現するためには、様々な要素を考慮する必要があります。
今回は暖かくて夏涼しい快適な暮らし」と「施工の重要性」について触れていきましょう。
1. 冬暖かくて夏涼しい快適な暮らしを実現するために
日本の気候は地域によって異なりますが、厳しい冬の寒さや夏の蒸し暑さに対応する住まいづくりは、どの地域でも共通の課題です。
これを実現するためには、いくつかの重要な要素があります
断熱性能の高い材料の選定
家の快適性を守るために、まず考えるべきは高性能の断熱材を選ぶことです。断熱材に発砲ウレタン、セルロースファイバー、高性能グラスウール等そのほか色々あります。断熱の力は、断熱材の厚みをそれぞれの断熱材が持つ熱伝導率で割ると断熱材単体の断熱力が出ます。新築の計画時にある程度計算で出せるので、建築の工法や、コスト面を考え併せて選ぶと良いでしょう。一般的には、高性能グラスウールは断熱力も強く、コスパが良いので良く使用されていますが、特に施工能力が問われる断熱材なので、丁寧な施工が求められます。
樹脂サッシ・トリプルガラスの導入
窓は家の中でも特に熱が入りやすい部分です。
樹脂サッシ・トリプルガラスなどの高性能な窓を採用することで、熱損失を防ぎ、エネルギー効率を高めることができます。
高性能窓は冬場の冷気を遮断し、夏場は太陽の熱をLOW-Eガラスで反射することで、冷暖房の効率を向上させます。
また、南面の大きな窓のガラスは、日射取得ガラスを使用します。ふゆは、太陽光を取り込むことで、自然暖房を活用できます。
夏場は、日射遮蔽が必要なため、大きな庇や、外付けブラインドなどで工夫することが大切です。
断熱と気密のバランス
高断熱だけではなく、気密性も同等に重要です。
正しくな気密性が保たれていないと、冷暖房効率が低下し、結露の原因となることがあります。
家全体を高い気密レベルに施工することにより、外気の侵入を防ぎ、室内の温度を安定させることができるとともに結露も防ぐことが可能になります。
自然の力を利用する
パッシブデザインと呼ばれる設計も快適な家づくりには欠かせません。
窓の配置や庇の設計を工夫し、冬は太陽光を取り入れて暖かさを増し、夏は遮光することで自然の力をこれにより、電力消費を抑えつつ快適性を高めることができます。
2. 施工の重要性
家の設計や建材がどれだけ優れていても、それを活かすためには施工の技術力が大きくかかわります。
施工の精度が低いと、家の性能が大幅に低下することがあります。
ほとんどが壁の中に隠れてしまい、完成後では中々分かりませんので、信頼できる施工業者を見つけることも大切です。
信頼できる施工業者の選定
家づくりに関して、信頼できる施工業者を選ぶことは非常に重要です。
経験豊富で高い技術を持った施工業者は、細部まで丁寧に作業を行い、設計図通りの仕上がりを実現します。
過程において適切な管理が行われているかを確認できる体制を持つ業者を選ぶこともポイントです。
見えない部分へのこだわり
家の施工では、見えない部分こそ重要です。
例えば、断熱材の設置不良や気密テープの貼り忘れがあると、家の性能が大幅に低下します。
この部分をしっかりと施工することは、見た目には分からないかもしれませんが、住み始めてからの快適さに直結します。
3. まとめ
快適な暮らしを手に入れるために
新築を考えている夫婦が冬暖かく夏涼しい家を実現するためには、家の断熱性能や気密性を重視し、施工の質にも目を配ることが重要です。
それには、以下のポイントを意識してください。
- 高性能な断熱材と窓の採用
- 気密性を考慮するしっかりとした施工(気密測定をする事)
- パッシブデザインを取り入れた設計
- 信頼できる施工業者の施工と、施工工程の確認
これらを意識することで、家族が四季を通じて快適に過ごす理想の住まいを手に入れることができます。