石澤 眞知子 石澤 眞知子

奈良注文住宅 耐震構造

2025/01/13(月) 家づくりのこと

注文住宅において耐震構造は非常に重要な要素です。

日本は地震が頻発する国であり、住宅の耐震性能を高めることは家族の安全と財産を守るために欠かせません。

今回は、耐震構造の基本知識、具体的な対策、そして注文住宅における設計のポイントについて解説します。

耐震構造の基本知識

耐震構造とは、建物が地震の揺れに耐えるための設計や構造のことを指します。

耐震等級という指標があり、これは住宅の耐震性能を数値化したものです。

耐震等級は1—3の3段階で評価され、等級が高いほど耐震性能が優れています。

例えば、等級1は建築基準法を満たす最低限の耐震性能を示し、等級3は消防署や警察署と同等の耐震性能を持つ住宅を指します。

耐震構造の具体的な技術

注文住宅で採用される耐震技術には以下のようなものがあります:

1. 耐力壁の設置

耐力壁は建物の揺れを吸収し、倒壊を防ぐ役割を果たします。木造住宅では、筋交いや合板を使用して壁の強度を高めます。

木造2階建ての場合は、1階の壁と2回の壁をバランスよく配置することが大切です。

2. 基礎の強化

建物の基礎は地震の揺れを直接受ける部分であり、その強化は非常に重要です。ベタ基礎や布基礎といった施工方法が一般的で、地盤と建物をしっかり固定することで揺れを軽減します。

布基礎よりべた基礎の方が、面で建物を支える為耐震性は布基礎より強いと言われています。近年の木造住宅では、大半がべた基礎で施工されrています。

3. 制震装置の導入

制震装置は、地震のエネルギーを吸収して揺れを抑える仕組みです。

ダンパーや制震ゴムなどがこれに該当します。制震装置を導入することで、建物の変形を最小限に抑えることができます。

タテルナラでは、たくさん種類のある中から住友ゴムの「ミライエ」の制震ダンパーを選んで使用しています。その理由は、揺れを最大95%軽減できることと、ダンパーを基礎に緊結させているからです。木部と基礎が一体に動く事が大切だと思うからです。

 

4. 免震構造

免震構造は、建物と地盤の間に免震装置を設置することで、地震の揺れを直接建物に伝えない技術です。

高層建築に多く採用されますが、注文住宅でも取り入れることが可能です。

一般木造住宅での免震構造は、価格が高額なことと、定期的なメンテナンスが必要なことから導入ケースは少ない。

注文住宅での設計ポイント

注文住宅を建てる際には、耐震性能を考慮した設計が求められます。そのためには以下のポイントを押さえることが重要です:

1. 地盤調査を徹底する

まず、建築予定地の地盤調査を行い、地盤の強度や特性を把握する必要があります。地盤が弱い場合は、地盤改良工事を行うことで安全性を確保します。

専門業者に地盤調査を依頼すると、その地盤に対する報告書が提出され、地盤改良がいる場合は、指示に従って施工すると10年保証が付きます。もちろん改良なしの結果でも、調査の結果なので同じように10年保証が付くので安心です。

注文住宅の設計段階で、どの耐震等級を目指すのかを明確にします。等級3を目指すことで、より安心感のある住宅が実現します。

尚、等級3を取ってると、地震保険も半額になります。

タテルナラでは、全ての新築で「耐震等級3」を取得するようにしています。

3. 専門家との連携

建築士や構造設計士と密接に連携し、最新の耐震技術を取り入れた設計を行うことが重要です。また、施工会社の技術力や実績もチェックしましょう。

4. バランスの良い設計

建物の形状や重量バランスにも注意が必要です。不均衡な設計は耐震性能を低下させる可能性があります。

例えば、柱や梁の配置を均等にすることや、重い設備を偏らせないことがポイントです。

特に、2Fの間取りは、1Fの壁の位置と考え併せて配置することが大切です。

まとめ

耐震構造は、注文住宅において家族の安全を守るための基本中の基本です。

地震が頻発する日本において、耐震性能をしっかりと確保することは不可欠です。

地盤調査から設計、施工まで一貫して耐震を意識した家づくりを行うことで、安心して暮らせる住まいを実現することができます。注文住宅を計画する際には、耐震性能を優先事項として考え、専門家と相談しながら理想の家を築いてください。